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だからプロの世界は楽しい!! [日々感じること]

ラグビーワールドカップの話を今更してもって感じですが、凄くたくさんの人が、思いがけず感動していたんじゃないですか?佐藤は泣きながら見ていました。なんだか涙が出てきて仕方なかった。

何がそんなに凄かったんだろうという素朴な問いが頭の中を駆け巡る。

佐藤とラグビーとの関係は高校時代、同じグランドで部活を一緒にやっていたことから始まる。当時はスクールウォーズというラグビーが題材のドラマが流行っていて、そんな影響もあったんだと思うけど、野球部と同じくらいの人数がラグビー部にも入っていたんじゃないだろうか。グランドも一緒、トレーニングセンターも一緒ですから、横でトレーニングを見ていると、野球部とは比べ物にならないくらいのウェイトで筋トレをやっている。1年もすると体の大きさが圧倒的に変わって来ていた。首回りの筋肉の付き方は恐ろしいくらいだった。野球部だってそりゃ一生懸命鍛えてはいたけれども、ラグビー部に比べると貧弱な感じは否めない。同じ男として「こりゃ敵わねーわ」って心の中で降参していました。高3の冬、ふと思い立って同期の最後の大会を応援しに行って、初めて試合を見て、生のぶつかり合いを目の当たりにして、こりゃ凄い世界があるもんだと感じたものです。カッコよかったなあ。今でも思う。彼らには適わない(笑)

体の凄さで言ったら、レスラーや体操の選手や水泳の選手を見てももちろん感じるけれども、なんだろね?何が感動を呼んだんだろう?何が違うんだろう?プロレスや、他のスポーツに感動しないと言っているわけでは決してないけど、ラグビーは何かが違ったよ。

比べても仕方ないけど、野球にだってもちろん凄いところはたくさんある。一つ圧倒的に違うところをに気が付いた。ラグビーは毎日試合することができないスポーツだけど、プロ野球は週に6試合やって一日休んでを1年間140試合も続けられるスポーツだということだ。違いを言うとそこかもしれない。はたから見たら、野球ってそんなに大変なスポーツじゃないんじゃないの?と思うかもしれないが、やってみれば分かる。どれだけ筋力を総動員して硬くて小さなボールを扱っていることか。そして毎日やれるまで鍛え上げているからこそ、毎日ファンを喜ばせることが出来る。それはそれは生半可なことじゃない。毎日全力で野球をやり続けることって出来ないよ。好きなだけじゃとてもじゃないが続かない。140試合。20年。そこがプロ野球の凄いといことかもしれない。娯楽が少なかった時代、毎日見ることのできる野球に人々が熱狂したのがよくわかる。野球はそういうスポーツなんですねー。

話は変わって刀剣乱舞というお芝居を見てきた。変わり過ぎ!(笑)。にしても紅白歌合戦にも出ちゃうほどのあの刀剣乱舞ですよ。それはそれはチャンバラの嵐でね。これでもかこれでもかというくらいに戦闘シーンがあって。まさに刀剣が乱舞してるんですな。それが凄く楽しかった。俺はねえ。剣殺陣が好きなんですよー。生き死にが直結するから、舞台上に感情が爆発するんですよねえーー。道具の扱いもちゃんと意識しないと切っているのか、切られているのか、何をしているのか伝わらないし、うっかりしていると剣を壊すし、人も傷付けるし。それはそれはちゃんと鍛えないと、見せられるものにはならないんですよ。しかも、それを60ステージもやり抜こうとする覚悟が本当に凄いと思うよ。

最初に戻って人は何に感動するのかを思う。

もしかすると人は鍛え上げられた技術や肉体や精神に感動しているのかと思う。ただの技術や肉体というのではなく、「鍛え上げられた」という修飾語が付くから凄いんだと思う。選手である限り、これでもか、これでもかと鍛え上げようとするその精神に、神々しさがあるんだと感じる。そこに人々は感動するんだと思う。鍛えられていないものは才能のある子どもと同じで、よく出来ましたーーレベル。そこからいかに鍛え上げて、制御出来るレベルにまで洗練させる。だからこその技術であり、肉体でありなんだと。さらにそこに、チームのためにという思いが乗っかった時に、見るものを感動の渦に引きずり込んでいくんじゃないかと思った。こないだのラグビーはそこにさらに、メンバーのため、日本のため、ラグビーのため、家族のためとか、いろんなものがてんこ盛りに乗っかりまくっていたのかもしれない。

今年引退したジャイアンツの阿部慎之助が2軍の監督になってこんなことを言っている。

「期待の若手はいない。レベルが低いと分かって欲しい。」

2軍って言ったってプロですよ。日本の野球人の中で間違いなく上手な選手でさえ、もっともっとと思わなければ、毎日毎日お客さんの前に立てることを許される本当のプロのレベルには達することは出来ないということなんだよね。ポテンシャルだけじゃだめなんだと。本物のプレイヤーを目指すのであれば、とにかく一日一日何かを確実に手に入れていかなければいけないんだと。引退するまで毎日毎日。

だからこそプロの世界は楽しいはずだ。
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