SSブログ

東北紀行宮城編その3 [出会い]

0105.JPG車を止めて、いよいよ被災地に降りることになりました。お店の表に回ってみると、スーパーみたいなお店と、食堂みたいなお店があって、まずはスーパーに入りました。現地の女の子だと思うんだけど、高校生くらいの女の子が店番をしていて、声をかけなきゃって思ってね。「大変でしたね。」って声を掛けたんです。「私はそうでもありませんでした」そんな返事が返って来たかなあ。多分、物凄く不審がられていたんだと思います。お昼ゴロ、ボランティアでもないような人達がふらっと現れて、何しに来たんだろう?みたいに思われていたんだと思います。

そのお店には、土木作業をしている人用にお弁当が並んでいたり、お菓子や、果物や、日用品とか、いろんなものが置いてあったんだけど、お弁当以外は、みんな、県外からのもので、果物は茨城県とか、墨田区のお菓子とか、当たり前のことだけど、現地のものは置いてないわけですよ。

とりあえず、まずは腹ごしらえだろうという感じで、スーパーを出て、佐藤はちょっとトイレに行くんです。その間に、津田さんと大熊さんが、現地の人と話をしていました。それが漁師の佐藤雄二さんです。トイレから出てきた佐藤は、さっきのスーパーと同じように「大変でしたね」と声を掛けました。率直にそう思ってそれ以外になんて言っていいかが分からないんですよ。そうしたら雄二さんは「大変とか言われたくないよ」ってね。「地震なんだから仕方ないんだよ」って。なんか憐れんでもらいうのが一番嫌なんだていうことを言ってました。そして聞かれるわけですよ「何しに来たの?」って。そりゃそう思いますよね。完全に帰ってくれ!!っていう流れかと思ったんですけど、佐藤もくらいつきました。だって本当に何かしなきゃいけないって、出来ることがあればなんでもしたいって、震災以来ずっと思って来たんです。ボランティアに参加して、急に仕事が入ったらどうしようとか思うと登録も出来なかったし、かといって、勝手に来たところで寒い時期だったし、水や、ガソリンの供給や、まだいろいろ整備し切れてない時だったから、なかなか行けなかったし、でも本当にずっと現地に行かなきゃって思ってたんです。そして、このる・ばるのツアーで東北に来ることが出来て、仙台で調度いい具合にオフ日があって、とにかく何か出来ることがあればと思って、来てみたんです。っていう話をしたんです。そうしたら「そういう人もいるんだよ」って勝手に来て、いいって言ってるのに、勝手にいろんなことして、泥棒して帰っていった人たちもいたしっていう話もされてね。

現地に行くにはまず、ボランティアに登録する。
もしくは、現地の知り合いを訪ねていく。

これしかないでしょうということでした。その時はピースボートのボランティアスタッフの人たちが、3月からのワカメ漁の準備の手伝いをしていたなあ。そして、佐藤さんが「まあ、これで知り合いになった訳だから、もしもまた来てくれるのであれば、連絡してよ」って言ってね、飴と名詞をくれました。そして、そのあと、漁場と作業小屋とを案内してくれて、運よく重機や、船が助かって、瓦礫の片付けや、ひっくり返った船を引き上げることが出来てっていう話や、家は全部流されてしまったけど、法律が変わってもうここには建てることが出来ないっていうことや、仮設住宅に住んでるけど、俺は仮設住宅っていうのが嫌いで、マンションって言っているって言う話や、漁のこともいろいろ話してくれたなあーーー。1時間くらい話聞かせてくれたかなあーー。そうこうするうちに雪がぱらぱら降り始めてね。また必ず来ますからと約束して、雄勝を後にしたんです。

そんな雄勝から先日ワカメが届きました。本当に美味しくいただいています。毎日ワカメです(笑)

一期一会。

出会いを大切にこれからも生きていかなきゃですよね。そんな仙台のオフでした。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ガソリンが凄い値段に!sfumart ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。