ものぐさ精神分析。

岸田秀著「ものぐさ精神分析」この本をMG(ものぐさ)R-25が紹介してるんだけど、凄くいい。

「人間は本能がこわれた動物である。本能に頼っていては生き残れないので、本能の代わりに自我を作り、文化を作った。しかし、自我も文化も、いずれも幻想に過ぎない」

という本らしい。つまり、

「人間以外の動物は、本能に従って生きるために適応した行動をとっている。そこに迷いはない。」

おー。

「人間だけが、今どうするべきか悩み、先のことを考え、終わったことを後悔する。その反応は個人差も大きく、生存行動に直結しているとはいいがたい。これが正常だといいきれる行動様式など人間にはない。」

来たー！

「その意味で、国家も家族も貨幣も性行為も恋愛も、どのような形をとることだってありえるし、長くみれば一過性のものに過ぎない。つまり、すべては幻想というわけである。」

どうよ。なんだろうなあ。人間はヘボいなって思ったのさ。

コメント 1

人間は本能が壊れてる。
それ納得。

“理性”って言葉はなんか素敵に聞こえるけど、ようはヒトが“人間”であるために作った“ルール”みたいなものだと思う。
本能って、やりたい！って純粋な強い思い。
理性は、こうしなきゃいけない、って道徳とか義務とか、ようは理屈？

もちろん、悪いところばかりじゃないけど。
理性と本能のバランスってすごく微妙なんじゃないかなぁ。
人間やってくのって、すごく難しいのかも。

動物はシンプルでいいよね（笑）
by ぽぽぷりん (2008-12-03 09:43)