おじいちゃんの想い

昨日の書道展での話。

あるおじいちゃんが、会場でおじいさんおばあさんが談笑しながら笑っているのを見て、
「下品な笑い方してるよ」
ってぼそりと言ってるの。そのおじいさんは、戦争で友達をたくさん亡くして、自分が出征で村を出るときに「必ず帰って来ますは言わなくていい」って言われたのはショックだったけど、自分だけ死なずに帰ってきてしまったことを、今でも申し訳ないと思い続けている人でね。だから、大きな声で笑ったり、楽しく騒いで飲んだり、そういうことが、どうしても出来ないんだよって話をしてくれたんだあ。

方や、その下品な笑い方と言われてしまったおじいさんは、書道連盟の会長さんでね。来る人来る人に、声をかけるし、「会長さん会長さん」って話しかけられているし、っていうそういう人でね。

それぞれ、85歳と81歳のおじいさんなんだあ。俺は、どっちも凄いと思うんだよ。戦争を越えてきて、思うことは同じなんだと思うんだよ。その、出力の仕方が違うんだなあってね。

俺、お年寄りの話を聞くの好きなんだよねえ。今のこの国を作ってくれた人達なんだなあって尊敬しちゃうの。これからは僕たちが頑張りますという気持ちになるの。俺さあ、自分のばあさんにはほとんどそういう話を聞かなかったんだよなあ。それだけは本当に、凄い後悔だね。

ままま。だからさ。頑張ろうよね。


★いつも応援してくれてありがとうございます！！
１日１回ブログランキングに１クリック！！